確かにアヤパンもナカミーも好きよ。大好きよ。大盛り3杯はイケるよ。
だからと言って、Early MorningのCDを買うほど雑食じゃないよ、オレ。
最近は生肉限定の肉食系男子のTARです。ちぅか、37歳も「男子」か?

最近、正統派JAZZの世界にハマってるのよ。Blue Noteの1500番台とか。
生意気にも「このマイルスのミュートが素晴らしいね」とか言いながら。
分かってるんだか、分かってないんだか。起きてるんだか、寝てるんだか。
なんで、ココに来て、いきなりそんなコトになっちゃってるのかと言えば、
社内のJAZZ好きが集まって酒を飲む会合に参加させてもらったのね。
総勢5名、内1名不参加。オレ以外は全員管理職。最年少はもちろんオレ。
まぁ、オレも数年前からJAZZを聴き始めて、他にJAZZ詳しい人がいねぇか
いろんなトコに声かけてたら、あるスジからお誘いが掛かったというワケ。

とは言え、オレが聴くのって、JAZZって言うけどClub Jazzなモンだから、
正統派から見たら甘いワケよ。ベルギーのお菓子みてぇに甘いワケよ。
んなモンだから、そんな会合に参加させてもらってもチンプンカンプンよ。
「あのアルバムでは、○○がピアノを弾いてて、××がベースでさぁ」
「あの人のリーダー作では、アレよりもコッチの方が聴き応えがあるよね」
もぉね、全然話題についていけないの。そりゃ、当たり前だっつ~の、な。
マイルス・ディビスだってロクに聴いたコトねぇぐれぇなんだもん、オレ。
んなカンジで、基本のキの字も知らないオレを不憫に思ってくれたのか、
次の日に、某S部長がJAZZ名盤100選みたいな本を貸してくれたんだわ。
コレをペラペラと眺めてるだけで、聴いてみたいCDがドンドン出てきて
ついついタワレコに寄って買ってるうちに、ハマっちゃったというワケ。

でね、その本を読んでてビックリしたのが、このiPod全盛の時代にあって、
1955年にレコーディングされたアルバムが名盤100枚に選ばれているコト。
54年前だぜ?生まれたての乳児が、イイ顔のオヤジになる年月だぜ?
1年間にどれだけのJAZZアルバムが発売されているのか知らないけれど
50年以上前のアルバムが、今もなおスタンダードとして愛聴される現実。
改めて、JAZZってジャンルの成熟度と奥深さを思い知らされた気がする。


大体から、長くTECHNOやHOUSEってDANCE MUSICを聴いてたんで
「音楽=消耗品」って感覚がカラダに染み付いちゃってるんだよね、オレ。
だって、1シーズンごとにドンドンClub AnthemがReleaseされるんだモン。
いちいち「この曲がど~の」「あの曲がこ~の」なんて言ってる間に
DJが次の曲に繋いじゃうってな。ちぅか、結局は踊れりゃイイんだから。
だから、アルバム1枚について、1曲づつ丁寧に聴くコトなんてねぇのよ。
でも、JAZZ愛好家は、ホントに細かいトコロまで聴いてるから驚くよね。
ピアニストの左手のタッチや、トランペッッターの微妙なブレス具合とか、
ホント、重箱の隅を突くような聴き方をしてこそJAZZなのかも知れねぇわ。

たかが音楽、されど音楽。まさに「NO MUSIC,NO LIFE」ってカンジです。
秋の夜長にひとりJAZZを聴くってのも、コレがなかなかイイモンかもよ。

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